Menu
instagram Facebook

最新5件

※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。

猫の黄疸
●黄疸
黄疸とは、皮膚や白目が黄色く見える状態のことです。これは「ビリルビン」という黄色い色素が体に溜まりすぎることで起こります。
ビリルビンとは、古くなった赤血球が壊れるときに作られる黄色い物質です。ふだんは肝臓で処理され、胆汁として便と一緒に体の外に出ていきます。
しかし、何らかの原因でビリルビンがうまく処理されなかったり、体にたまりすぎると、皮膚や目が黄色くなってしまいます。
●原因
黄疸は原因によって大きく3つに分けられます。

① 肝前性(溶血生)黄疸:赤血球が壊れすぎる
赤血球が通常より早く大量に壊れることで、ビリルビンが急激に増えてしまいます。
・免疫介在生溶血性貧血(IMHA)
・血液の寄生虫(例:猫のヘモプラズマ)
・中毒(例:玉ねぎ、薬剤)

② 肝性黄疸:肝臓の働きが悪くなる
肝臓でビリルビンの処理ができなくなることで起きます。
・肝炎(細菌性・ウイルス性)
・肝リピドーシス
・肝臓腫瘍

③ 閉塞性黄疸:胆汁の流れがつまる
胆汁の出口である胆管が、胆石や組織の腫れによりふさがれると、ビリルビンが排泄できず血液中に逆流します。
・胆管炎・胆嚢炎
・胆石
・腫瘍による圧迫
●症状
・目の白い部分や耳の内側、歯ぐきが黄色い
・食欲がない、元気がない
・嘔吐、下痢
・体重減少
・尿の色が濃くなったり、オレンジ色になる
●検査
黄疸の原因の特定のため、状況に応じて必要な検査を行います。
・血液検査(ビリルビンの数値、肝臓や赤血球の状態の確認)
・超音波検査(肝臓や胆管の状態確認)
・レントゲン検査(肝臓の大きさや胆石の確認)
・ウイルス検査
・その他必要な検査

●まとめ
黄疸がある場合、重い病気が隠れている可能性が高いため 「目や皮膚が黄色いかも?」と気づいたら、すぐに動物病院にご相談ください。

獣医師 人見

症例報告一覧